とりあえずかくばしよをつくった

まあほぼにっきときろく

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もう一昨年前のことになってしまったけれど、共通の知人の訃報をきっかけに旧友と久々に会った。みんながちょうど日本にいるなんて珍しいことだったから。


先に逝ってしまった彼のことは、日の光のような印象とよい時間のことばかり思い出してしまい、1年以上すぎてもまだきちんと整理できていない。みんなにとってよい兄でよい息子でよい孫だった。いっとき通り過ぎただけの私にとってでさえ、よき友人だった。会うたびに朝日がさすように真っ直ぐに目に入ってくるような、大きくなっていくのが楽しみなリトルガイだった。帰国してからも折々に伝え聞く成長を楽しみにしていた。


そんな彼を思い出すささやかな会に参加してみたものの、私は上手く笑えなくなっていたようで、写真を撮る度に、ちゃんと笑って、と言われて大いに困った。いくら悲しくてもシャッターを押すときには笑顔で写っているつもりだったから、これ以上どうしたらよいか分からなかった。


しかもこの日は普段よりもかなり笑顔でいたつもりだったため、あとから考え込んでますます笑えなくなってしまった。以前のように笑ってないかも、そのとき気がついた。


あれからまた時間が過ぎて、マスクの下の私、毎日どんな顔しているのだろうか。