とりあえずかくばしよをつくった

まあほぼにっきときろく

クレマチス の蔓をほどく

咲くまでに2、3年かかるという小さなクレマチスの苗を買ってきて、小さな鉢で小さく育てている。

 

我が家に以前から植えてあるクレマチスは、花後にジョキジョキ切ってもまた蔓が伸びて何度も咲くタイプだったので、つるバラと一緒にフェンスに絡めて簡単に育ってくれていた。

 

だけど旧枝咲のこの新入りは、伸びた蔓が冬枯れして見えても切ったりせず取っておくものだそうで。春になるとその古い蔓から新しい蔓が伸びて花が咲くのだとか。そういうタイプのクレマチスはつるバラと共存しにくいので面倒でずっと距離を置いてきたんだけど、ついつい品種名に惹かれちゃって買った。

 

今年は咲くかな。そう思いながら蔓を解いて仕立て直した。

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もう一昨年前のことになってしまったけれど、共通の知人の訃報をきっかけに旧友と久々に会った。みんながちょうど日本にいるなんて珍しいことだったから。


先に逝ってしまった彼のことは、日の光のような印象とよい時間のことばかり思い出してしまい、1年以上すぎてもまだきちんと整理できていない。みんなにとってよい兄でよい息子でよい孫だった。いっとき通り過ぎただけの私にとってでさえ、よき友人だった。会うたびに朝日がさすように真っ直ぐに目に入ってくるような、大きくなっていくのが楽しみなリトルガイだった。帰国してからも折々に伝え聞く成長を楽しみにしていた。


そんな彼を思い出すささやかな会に参加してみたものの、私は上手く笑えなくなっていたようで、写真を撮る度に、ちゃんと笑って、と言われて大いに困った。いくら悲しくてもシャッターを押すときには笑顔で写っているつもりだったから、これ以上どうしたらよいか分からなかった。


しかもこの日は普段よりもかなり笑顔でいたつもりだったため、あとから考え込んでますます笑えなくなってしまった。以前のように笑ってないかも、そのとき気がついた。


あれからまた時間が過ぎて、マスクの下の私、毎日どんな顔しているのだろうか。

つるバラを小さくした

今週のお題は「告白します」だって。


告白します。実は、年末からの雪と風で痛んだバラの蔓を思い切って小さく切り詰めた。アイアンフェンスが折れて、蔓を痛めてしまっていた。10年かけて育てた蔓も、切るときはあっという間で切る前はとても淋しい気分だった。


告白します。実は、切ってみたら気持ちが明るくなった。庭の構造物が減って明るくなったから?そうじゃなくてきっと、この庭を半ば義務感で手入れしていた頃の気持ちから解放されたから。好きなバラではあるけれど、大きくなりすぎていた。これから伸びてくる蔓はオベリスクの大きさを超えないように育てて小さく楽しむことにしよう。手放して気持ちが軽くなることもある。

10月になった

1日いち日はこんなにゆっくりと過ぎているのに、気付くとあと3か月もしないうちに年の瀬が来る。


自分のしたいことが分からなくて、昨日も今日も同じ日々を過ごしている。去年も今年も同じことをしている。同じところをぐるぐる回っているようで、気づくと螺旋階段をどんどん降りたところにいる。

冬支度

そろそろ今年も冬支度。蔓バラをフェンスから外した勢いでフェンスも一度壁から外した。錆止め塗装が粉状になっていたし、地面に直接接地していた箇所は錆びて朽ちかけていた。そろそろ手入れをしないと限界だった。冬の間に塗り直しをして、それからバラの誘引をすることにした。フェンスを外すにあたって、絡みついて硬くなった蔓は思い切って切ることにした。棘の多いロサ・カニナも小さくしたので昨年に続いて蔓をたくさん切ることとなった。


まだバフ・ビューティと鉢バラがいくつか残っているので晴れ間に進まなくては。


庭を見ていると、花殻や落ち葉が気になって花を見るどころでない日もあれば、花や葉茎やその他細部までに目を奪われて作業が進まない日もある。こうやって脳内でバランスを取って楽しんだり手を動かしたりしているのね、きっと。


子どものことも細かなことが気になった日は眠る前に落ち込むけれど、そんな日があってもいいのかも知れない。きちんとフォローができて時に応じてちゃんとメンテして全体として前に進んでいるのならば。

紫陽花と立葵の剪定をして夏を待つ

今年は手入れのしやすさ優先で夏の花を植えたので、見栄えはしないが手入れは水遣りと花柄摘み程度で楽に済ませることができている。

しかし、紫陽花だけは時期を逃さず剪定しないと来年咲かなくなってしまうので、先日重い腰を上げて枝切りした。立葵も長雨にさらされて花茎が倒れたため、今年は早めに切って夏を待つことにした。

フライパン迷子だった

買ってよかった調理器具は柳宗理の鉄製フライパンかもしれない。

 

テフロン加工のフライパンできょうだい分焼いてターナーでひとり分ずつに切って取り分けたものばかり食べていた身としては、生まれて初めて鉄のフライパンで焼いた目玉焼きを食べたときの、端っこがカリッと焼けたあの美味しさときたらなかった。それを求めての鉄製フライパンだった。だけど、IHでも使えて、かつ重すぎず、焦げ付きにくい少し凸凹した表面の加工。左利きにも優しい左右についた汁物用の注ぎ口。油を引いたら鉄分の補給量は少ないらしいけど、その不満を補って余りある柳宗理力。

 

加工が取れたあと、油がしっかり馴染んでからが本領発揮。最高である。